コロナウイルス、風邪とCOVID-19の見分け方。イタリア感染急増の背景は?
欧州における新型コロナウイルス感染状況
外務省では、欧州における新型コロナウイルス感染の増加から、2020年3月9日現在の方針として
- イタリアの一部(ロンバルディア州・ヴェネト州・エミリア=ロマーニャ州・マルケ州・ピエモンテ州)及びサンマリノに感染症危険情報レベル3(渡航は止めてください)
- その他のイタリア全土及びバチカン市国に対し感染症危険情報レベル2(不要不急の渡航は止めてください)を発出
- スイス・スペイン・ドイツ及びフランスに対し、感染症危険情報レベル1(十分注意してください)を発出しています。
ミラノはロンバルディア州の州都、ヴェネツィアはヴェネト州の州都、トリノはピエモンテ州の州都、ボローニャはエミリア=ロマーニャ州の州都、アンコーナはマルケ州の首都です。
イタリアでは北部を中心に新型コロナウイルスの感染が急速に広がり、感染拡大のペースが早まっています。
イタリア産業界の要所を全て閉鎖する異例の北部隔離を実施してきましたが、コンテ首相は9日夜、緊急記者会見で、人の移動を制限する措置を10日から全土に広げると発表。
中国で鎮静化している一方、なぜ、イタリアで感染拡大のペースが早いのか?回答はでていません。イタリアへの渡航はしばらく、控えてください。
欧州ご出張や、ご旅行を予定される皆様
外務省では、3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録を勧めています。
イタリアで感染拡大のペースが早い理由
これは、イタリアの友人との会話の中からでてきたイタリア人国民性についての見解です。なかなか、穿った見解だと感動しましたのでシェア致します。あくまでも読み物としてご覧ください。
この数日、連続で千人単位で感染者数が増加。イタリア人って、手洗いとかシャワーとかしっかりしているでしょう。なぜ、急増しているのかしら?
北イタリアが閉鎖・隔離された時でさえ、『家になんかいられない。Napoliのビーチへ行こう』とする輩がいて電車に乗る前に抑えられた例もある。
イタリアって、感染経路とかの情報ないの?
一般論だが、イタリア人は国の指図は受けない。自由に自分のいい様に行動する。自己中の国民性だよ。ハグは挨拶だし、第一、イタリア人がソシアルライフを犠牲にするなんて考えられない。
そうそう、Conte首相がおっしゃていたわね。"I stay home" - with people forbidden to gather in public. "No more nightlife; we can't allow this anymore since they are occasions for contagion"
感情的になりやすい傾向もあり、一部で暴動も起こっている。中国みたいに、国が国民に圧力かけないとダメだね。
WHOのアドバイスに従って、個々人が行動するのが最高の感染防止なのに・・
イタリアで急増の原因はいずれ、明確になるでしょう。感染件数をチェックして、恐怖心に怯えたり、焦る事のない様に。非科学的な文化論的分析ですが、私はこの解説を耳にして思わず、頷いてしまいました。
風邪とCOVID-19の見分け方
風邪やインフルエンザと症状が同じ 😷🤧😰
新型コロナウイルス感染を疑う基準は、一体、何でしょうか?
COVID-19の特徴は長引く風邪の症状と息苦しさ
日本感染症学会公式サイトによると、風邪や、インフルエンザの場合、通常は 3〜4 日までが症状のピークで、37.5℃以上あった熱が下がるなど、改善傾向がみられますが、以下の症状が4日以上続く場合は、新型コロナウイルス感染症を疑う必要があるそうです。
- 風邪のような症状が4日以上続き、長引くことが特徴
- 高齢者・基礎疾患等がある場合、1の状態が2日程度続く場合
- 呼吸が苦しい ☞ 早急に相談した方が良いと言われています。
1週間以上熱が続く、呼吸苦・呼吸器症状の悪化がみられる場合には医療機関へ
4 日〜1週間ほど経過しても熱が続いている、呼吸が苦しくなってきた、咳・咽頭痛が悪化している、などが見られた場合には帰国者・接触者相談センターに相談する必要があります。1週間未満であっても高熱がみられるようになった、呼吸困難がみられるといった場合には肺炎の合併を疑います。速やかに帰国者・接触者相談センターに相談して帰国者接触者外来のある医療機関を受診してください。また、その際マスクを着用するなど周りへの感染に気を付けてください。
出典:日本感染症学会公式サイト新型コロナウイルス感染症(COVID-19)-水際対策から感染蔓延期に向けて-(2020年2月21日)
地域別 新型コロナウイルス帰国者・接触者相談センター
ご自身やご家族に新型コロナウイルス感染症を疑う場合の連絡先です。
お住まいの都道府県名をクリックすると、新型コロナウイルス感染症にかかわる相談窓口連絡先の詳細が表示されます。
東京都の新型コロナウイルス感染症にかかる相談窓口について
東京都の例:まず、最初に、〜新型コロナウイルス感染症が心配なとき〜として、フローチャートが表示されます。判断基準と行動の流れが解りやすいので、引用させていただきます。
判断基準
次の症状があり、新型コロナウイルス感染症を疑われる方は、新型コロナ受信相談窓口にご相談ください。📞📱
- 風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
- 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
※高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合
まとめ
気づく➾判断基準に照合➾行動基準に添い行動する
上述のフローがあれば、慌てる必要も、心配しすぎる必要もありません。👌😊
中国ではウイルス管理がかなり安定し、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が、新型コロナウイルス流行の中心地、武漢(Wuhan)を訪問。と報道されました。
以下のチャートを見ると、中国における感染者数はプラトーに達しているので、国家主席の訪問は、終息に向け、国としてウイルスを管理できてきた。という一つの安心材料となるメッセージではないでしょうか。
一人一人ができる感染予防を、こころ穏やかに、一緒に続けて参りましょう!