広島平和記念公園、ローマ教皇Pope Francisと被爆者の方々からの核兵器廃絶メッセージ
被爆者代表の方々の手を取りながら、優しく言葉を交わす、Pope Francis。教皇と言葉を交わした時間が、被爆者の方々の心を癒して下さった事でしょう。
原爆の悲惨さを訴える力があるのは、被爆者のことば
原爆の悲惨さを訴える力があるのは、被爆者のことばです。
今回、ローマ教皇（Pope Francis）来日における、広島の平和の集いにおける被爆者の証言。目をとじながら、被爆者の証言をなさった被爆者代表の梶本淑子さんのスピーチが涙を誘いました。14歳で被爆とおっしゃっていたので、88歳になられるかと思います。
核兵器は絶対なくさなければ。という強いご意向と、当時の様子を噛み締める様に、目を閉じながら、明確な言葉で、静かに、そして、力強く伝えられたご様子に被爆者の方々が背負ったきた悲しみと、使命の重さを改めて考えさせられました。
その言葉には恨みは微塵もありません。74年の苦しみの中で、個々人の域を超越して、淡々と、明確に話す言葉には、人類の向かう方向を導く、強い説得力を感じました。
被爆者の証言
梶本淑子と申します。被爆の時は14歳で、中学3年生でした。爆心地から2.3 km 北で飛行機のプロペラ部品を作る作業中に被爆しました。窓に青い光が流れ、爆弾だと思った瞬間に、工場は倒壊し、下敷きになり、気絶してしまいました。
友達の悲鳴で気がつき。無我夢中で這い出したとき、膝に大怪我をし、腕にはガラスが刺さり大怪我でした。
まもなく火災が発生し、歩けない友達を担架に乗せ、避難して行きました。その途中、来る人来る人が、真っ赤に焼かれ、顔はただれ唇別れ下がり、手を前に出して、その先には焼け爛れた皮がぶら下がり、人の姿ではありませんでした。
3日後、偶然父と出会いました。本当に嬉しかったです。父は三日間死体をめくって私を探してくれたそうで、その時浴びた放射線の影響か、1年半後、吐血してなくなりました。母は20年間、苦しみながら原爆症でなくなり、友達の多くも癌で亡くなりました。74年経った今も、白血病・癌で苦しんでる人がいます。
このように恐ろしい悪魔の核兵器は、この地球上に、存在してはならないんです。この苦しみを子供たちや世界の誰にもさせてはなりません。
そのためには各国の指導者の方に、是非、広島の資料館に来てください。そして被爆者の体験を聞いてください。それでも、核は、必要ですか？
一人の力は小さいですけど、平和を願う多くの人の力と、亡くなった人の魂によって、核は必ず廃絶されることと確信しております。そのために、微力ながら、日夜、証言に携わっております。ありがとうございました。
被爆者の証言全文 梶本淑子様
当時13歳で女学校1年生だった妹は、学徒動員に作業中700 M の至近距離で直撃を受け8月6日当日、死亡していました。生き残っても、障害ケロイドに悩まされたり、後遺症や、偏見に苦しむ人も多く、私も原爆症の再発に怯えながら過ごしてきました。
原爆は広島と長崎でなく全人類に落とされたことに気づくべき。と思います。戦争は、人間を凶器にし、その究極が原爆で、人間の存在を否定しました。
私に残された時間はあと僅かですが次世代に広島を伝承することが私たち被爆者に課せられた最後のミッションだと考えています。 細川氏の証言抜粋
☘️ 被爆者の証言は ２４分位です。
ローマ教皇 Pope Francisのメッセージ
戦争のための最新鋭で強力な兵器を製造しながら、平和について話すことなどどうしてできるでしょうか。差別と憎悪の演説という役に立たない行為をいくらかするだけで、自らを正当化しながら、どうして平和について話せるでしょうか。
ローマ教皇（Pope Francis）のメッセージ抜粋
海外の報道は
イングランド国教会で、カソリックではない英国。小さな記事が１つポツンとあるだけ・・・残念🥴
まとめ
今回教皇が、世界に向けて核兵器廃絶への具体的な行動を起こすよう呼びかけたメッセージ。カソリックの国々では、Japan-Hiroshima-Meeting for peace at the Peace Memorialとして動画も配信しているので、被爆者の証言は、Popeのメッセージと共に、大きく広がる事でしょう。
混乱のこの時期、世界平和のために日本の役割が問われている様です。海外の知人との会話に織り込んでゆきたい話題です。
