手持ち資産の有効活用術 住まいのダウンサイジング
年を重ねるごとに、心配事を少なくしてゆく。
前回に続き、老後の資金繰りのために、最大の手持ち資産である土地建物をいかに、有効に利用できるのか。考えてみました。
豊かな退職後の生活を確保するため、家をどう活用すればいいのか、リサーチの結果をシェアいたします。
ダウンサイジング:downsizing
企業の経営合理化で使われるこの言葉は、一般家庭でも同じ意味です。規模を小さくして、余剰資産を売却や賃貸する事で、キャッシュフローの入りを増やし、家庭経済の効率化を図ろう。というのが、ダウンサイジングです。
2階建・3階建の大きな家。子供も巣立って老朽化が進んでいませんか?
日本のこれまでの家屋は、通常、三十年から五十年が寿命。もう、至る所にいたみが出て、ハウスキーパーを雇っても、お掃除効果がイマイチ。セントラルヒーティングがないので、冬の寒さは一際、辛いものです。
このままにしておくデメリット
- 維持管理費・修繕費のコスト負担が厳しい。
- 夏暑く・冬寒い。
- 電気光熱費・水道料もばかになりません。
- 固定資産税が高い。
- このままの状態で、年金生活すると、これまでの様な贅沢ができない。誠に悲しい、トホホの状態になりかねません。
そこで、あくまでも仮定の筋書きですが・・
この様な効率の悪かった資産をどうやってシニアライフに生かすのか。活用法を考えてみました。
第一案:所有地の半分を売却。手頃なサイズの注文住宅を新築。
冬暖かく、夏涼しい。日当たり良く、風通しのいい快適な住まい。窓は大きく、天井の高い。大きな地震に耐えられる家がほしいと思います。
売却資金は、ほぼ、建築費用や家具備品に使いますので、これは預貯金や有価証券など流動資産を、ある程度、お持ちのご家庭向けとなります。
第二案:所有地の3分の1を売却、3階建注文住宅を新築。
エスカレーターでのぼる最上階は自分の住まい。1階と2階はメゾネットタイプの2寝室(オンスィート)に大空間のLDKを組み合わせた2つのマンション。
建築費用は手持ち資金と売却資金で賄う事になります。老後の資金の一部を建築費用に充てることになりますが、マンション売却収入で、おそらく、支出額の倍程度の金額が、投資収入として戻ってくるのではないか。と試算しています。
マンションを賃貸にして、定期収入を確保する事を好まれるご家庭もある事でしょう。
こちらの案は所有地の立地次第ですね。
中高年が注文住宅を作る時の注意点
土地には価値がありますが、建物の価値はドンドン目減りしてゆくのがこれまでの日本の家屋でした。ところが、時代はすっかり変わり、現在は、価値のある家づくりへと価値観が変わってきています。
資産価値の下がらない家を作ろう!
日本の家づくりが変わったきっかけは、なんと、地球の温暖化。
パリ協定に基づき、日本国の削減目標『2030年までに、2013年比で温室効果ガス排出量を26%削減』を達成するために、CO2削減目標達成の一政策として、住宅部門からのCO2排出量を約4割削減するという目標があり・・・
その施策の一つが、住宅のZEH化なのだそうです。
初めて知りました。なんと、ZEHはゼッチと読み、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの頭文字だそうです。
つまり、年間に使うエネルギーと、発電するエネルギーの差がほぼゼロの住宅。
太陽光パネル発電などを使って、自宅で電力が賄える家なのですね。
3世代、百年住める家作りを目指している。
だから・・・ 一般の家と違い、資産価値が下がらないそうです。
補助金をもらえますよ!
ZEHは国から補助金がもらえるという事なので、勉強したのですが、専門用語ばかりで、非常に面倒。よく理解できません。
💦💦💦
やっとたどり着いたのが夢我が家です。この記事で、やっと、私にも理解できたので、オススメしたいと思います。
まとめ:ローンはできれば使わない
月額ローン支払いが発生する計画は、中高年の方は控えた方がいいと思います。身軽になって、人生を楽しむために行う家づくりなのですから。
そのために、お手持ちの資産を、有効に利用しましょう。と言うご提案なので、ローン支払いの負担とか、新たなストレス要因を作る必要はないと思います。
所有地の一部を売却した資金と、退職金とか、お手持ちの流動資産(=現金・預金・有価証券など、すぐに換金できる資産のこと)を使って、ぜひ、負担のない資金計画を練りたいものです。
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