息子殺害を選択させた中高年の引きこもり問題!
中高年の引きこもり問題
年を重ねるごとに、心配事を少なくしてゆく。
家族のこと、老後の資金のこと、健康のこと、資産のこと・・・
これって、これまで頑張ってきたシニアにとっては大きなテーマでしょう。
- 中高年の引きこもり問題
- それなのに・・・この、中高年の引きこもり問題!
- なぜ、警察や区役所の担当に相談しなかったのか?
- 中高年になるまで何十年も引きこもり・・・
- その一方で、社会保障の国イギリスが抱える問題
- 都道府県や、政令指定都市にはひきこもり地域支援センターがあるそうです
- まとめ
それなのに・・・この、中高年の引きこもり問題!
これをそっくり引き受けている70代、80代のご両親が、こんなに沢山いらっしゃる事実にはこころが痛みます。
80代や70代の年金生活者の親が、なんと、50代・40代の子供の面倒を見続けるって、正直、想像ができません。
いつまでも、大きな心配事が手放せない。心配事が増え続けるのですから、年を取り、自分の体の面倒を見る事さえ、辛くなる人生終盤時代なのに、お母様やお父様にとり、これが、どれほど過酷な事か、心が痛みます。
ご本人にしても、私と同年代の方々が、家の中や家近辺だけを行動範囲に、数十年もの年月を暮らしてきた???
自然に触れる感動や、何かを成し遂げてゆく、満足感も、自信もなく過ごしているというのはあまりにも悲しいです。
ご家族のサポートグループが必要な気がします。これって、地方自治体の仕事なのでしょうか?
なぜ、警察や区役所の担当に相談しなかったのか?
元農水事務次官のこの事件は
エリートだから、プライドが許さなかったのでは?
という議論もある様ですが・・・
DVもあり、そんなプライドにこだわっている段階は、おそらく、もう、とっくに過ぎていたのかもしれません。
家族だけでなく、他の方や、小さなお子さんを傷つけるのではないか?という。心配が大きく膨らんで、親として何とか防がなければ。という差し迫っての出来事なのでしょう。
中高年になるまで何十年も引きこもり・・・
この事件に限らず、親が面倒を見続けているという事実は、どこに、支援する組織があるのか分からない。どこに相談すればいいのか分からない。
行政や社会の支援体制がまだ、整っていないからではないでしょうか?
もちろん、堅実な活動を続けるNPOや、地方自治体が多く存在し、引きこもりに詳しい精神科医も多いのでしょうが、探し方が分からない。そんな高齢者も多くいらっしゃる事でしょう。
もしかしたら、かつて、相談してみたものの、『お子さんは、いい大人なのだから・・・』といわれて、途方にくれていたのかもしれないですね。
あるいは、
世間の目を気にして、知り合いや親戚の手前もあり、こっそり、親子で苦んできたのかも・・・
その一方で、社会保障の国イギリスが抱える問題
日本で苦しむご家族の事を知り、社会保障の国、イギリスとの体制の格差。
日本人が美徳とする勤勉な国民性との違いを思いました。
英国にはNHSという制度があり、処方箋は一定額を支払っても、医療費は原則、無料です。引きこもりをすれば、原則、社会が面倒を見てくれます。
ところが・・・
実はこの制度には、非常に根深い問題があるとイギリス人の友人から聞いています。
それは、一部の人から人生の主導権を実質的に奪っているという事実です。
弱者保護の名の下に、本当は、心身ともに健康者でありながら、心の病を装ったり、親の代から生活保護を受ける生き方。それが当たり前になっているグループがあると。
一生涯、職につかず、生活保護を受け、アルバイトでお小遣いを稼ぎ(勿論、国には内緒で)、お酒を楽しみながら、ある意味、苦労のない人生をえらぶ人もいるそうです。
職もないのに、子を作り、国からお金をもらい・家をもらい、一生涯、働く事もなく、何かを成し遂げたという達成感もなく、人生を終える方々が、大手をふって、存在しつづける問題があるそうです。
みんな大切な命なのに、せっかくの人生を生きていない。
それだけはありません。人や国の善意を完全に、裏切っている。本当の弱者にケアが行き届かない。資金が行き届かない。これは、深刻な社会問題に思えるのですが・・
ここまで行く必要はないでしょうが、今の、日本にはサポートシステムが欲しいです。
都道府県や、政令指定都市にはひきこもり地域支援センターがあるそうです
市役所にも健康相談窓口があるそうです。
周りの目を気にして、こっそり、親子で苦しむより、悲しい事件を防ぐためにも、引きこもりのご本人、ご家族は、遠慮せずに、すぐ、支援を受けてください。
専門知識のある方に助けを求めることはちっとも、恥ではありません。
これまで、こんなに、頑張ってきたのですから・・
引きこもりの原因が精神障害の可能性もあり、医師からの精神障害の診断があれば、ヘルパーによる生活介助を受けたり、様々なサポートにつながるのではないでしょうか。
これは家族だけで対応できる問題でなさそうです。こんなに長い間苦しんできたのですから、これからは、人や社会に頼って、苦しむ時間より、ホッとする時間を増やしていただきたいです。
周りに気になるご家族がご近所にいらしたら
やさしく、声をかけてあげたいと、思いました。
一人の問題ではなくて、みんなの問題につながるのですから
まとめ
助けを求めることはちっとも恥ずかしいことではありません! 人はみんな、けっきょくは、つながっているのですから、お互い様です。
頑なに助けを拒む真面目な方がいらしても、できるだけ、やさしく、手を差し伸べてさしあげたいと思います。
怖いのは孤立している現状です。
できれば、社会復帰を目指す仲間が集い、生活を立て直し、賃金を受け取れる場があるといいのではないでしょうか?
- はじめは、まずは、医師の診断。
- 精神障害が原因でない引きこもりの方、ご本人は、グループ・カウンセリングの場を兼ね、週に2度くらい、仲間と語り合う場を作り、徐々に外にでる習慣をとりもどして、
- 例えば、人手の足りない工場とか、清掃会社とか、政府が補助金をだして、引きこもりで自信をなくした方々が、いじめや差別のない、安心して、集中して、仕事に取り組める場所をつくる。
- 高齢の親御さんも、グループ・カウンセリングのでこころのサポートが必要でしょう。
不安要因を切り離して、身軽になりたい中高年のみなさま
少しづつ心配事を手放してゆきましょう!