使われるから使うへ!会社に対する見方を変えるギグエコノミー。自由な働き方の代償は?
ネットを通じた単発の仕事を選ぶ方々が増えているそうです。 就職が難しい世代の働き方だと考えていたのですが、ギグ・エコノミー(Gig Economy)と呼ばれ、欧米各国では、本業に加え、ギグ・ワークを請け負っている方々も増えています。この新しい働き方から学ぶことができないでしょうか?
イギリスのギグ・ワークの実態
イギリスでは、Uber や宅配のDeliveroo中心に、ギグ・ワーク形態の雇用が増えています。携帯のアプリなどで仕事を見つけ、好きな時間に好きなだけ働けるという魅力の反面、自営業者と認識されるため、従業員に適用される最低時給 (2019年度は、25歳以上の最低時給£8.21=約1,100円)や、有給休暇の対象外。働き手側には、病気や怪我の際の補償もありません。
企業側としては、政府に社会保険料などの支払い義務が生ずる従業員より、雇用負担の発生しないギグ・ワーカーはありがたい存在となりますが、イギリスに限れば、今のところ、働き手にとって魅力のある制度とは思えません。
英国議会の2019年6月6日付け資料では
Nearly 4 million people are in insecure work, with 1.1 million working in the gig economy. 不安定な職につくのは400万人近く、うち、ギグ・エコノミーで働く人は110万人。
日本のギグ・ワークの実態
日産自動車は、2019年4〜6月期の純利益は前年同期比95%減。2022年度までに従業員1万2500人を削減すると発表しています。トヨタ自動車でさえ、『終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた』との見解を持ち、大手企業に職を得ても、決して人生安泰とはいえない時代に突入しています。日本の場合、ギグ・エコノミーの台頭は、終身雇用制が崩れ、正規雇用が減っている事が背景にあるのでしょう。
終戦後、奇跡的な発展を遂げた日本的雇用形態が、デジタル時代の繁栄とともに、終わりを告げている事に気づかず、私を含め一部日本人は、もしかしたら、時代に乗り遅れているのかもしれません。
従業員制度から自営業制度へ
ギグ・エコノミーは、企業の雇用形態や、働き手の生き方そのものを変える動き。とはいえ、価値観を急に変えろと言われても、働き方を変えろと言われても、簡単にできるものではありません。
休暇が取りにくい反面、実績があがらなくても、月給が毎月、口座に振り込まれ、年収が漸増してゆく安定した雇用形態から、今後は、『好きな時に働いて、休みたい時に休む。稼いでは世界旅行へ』・・・
これは20代には魅力ある生き方ですが、定収入のない生活ですから、家庭を持つ・家を持つなど、かつての様な計画立てた生活設計は難しいでしょう。
人それぞれ、各自の人生に対する意味づけに添った生き方が求められるという事です。
30年、40年働いて退職。仕事を離れたら、何をしていいのか解らない世代から、日々、自分を見つめる生き方へ。
雇用され、役職・給与を得る事が成功であった世代から、自分の魂が喜ぶ生き方を、経済的成功とバランスよく配分し、人生の主導権を握る世代へ移行する過渡期にあるのではないでしょうか。
今、私達にできること
使われるから使うへ!会社に対する見方を変える
今のお仕事や会社に対する不平不満をなくすには、
- お給料を毎月、振り込んでくれて、
- 自分の居場所を確保してくれている会社がある。
- 副業も認めてくれし、ありがたいな。
と会社に使われるのではなく、安定収入基盤として会社を使う。見方を一転させると、安定した職をもっている幸せを感じる事ができるのではないでしょうか?
1日の時間の使い方・人生の時間配分を変える
- ダラダラ残業・付き合いで行く飲み会は時間の無駄。
- 副業OKなのだから、定時で帰宅。自分がやりたかった事をやってみる。
- 例えば、書画が趣味なら、インスタやSNSを使って、収入源にできないか?工夫してみるのも楽しい時間になります。
会社だけの人生から、自分自身の人生へ、限られた命の時間の使い方を変える。これは、あなたの大切な命の時間配分を変える素敵なでき事かもしれません。
まとめ
会社人生だけでは、命の意味や、人として生まれてきた魂の喜びを知らず、ご自身の使命にも気づかぬまま人生をおえてしまうところでした。ある意味、終身雇用制度の終焉で、人生や魂の喜びや成長を遂げる機会を手にした事になります。
安定した職についている方は、安定収入基盤となる会社に感謝しながら、副業の可能性を試して行けばいいでしょう。
仮に、ITに長ける方々は、自分の価値観にもとづき、フルタイムの仕事ではなく、ギグ・ワークを選らびながら、好きな仕事で、自由に高収入を得る事ができるのかもしれません。
仕事に対する概念や価値観が変わり、人それぞれ、ご自身にあった働き方や生き方を模索してゆく時代の到来なのかもしれません。
そのためには、自分自身を見つめる時間が必要です。マインドフルネスが世界的なブームになって久しいのも、デジタル世代に生きる知恵なのかもしれませんね。
さて、チャンスを手にして、あなたは、何をされますか?