華麗に加齢!

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やはり、男性の役割、女性の役割というものがあるのでしょうか?

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イギリスは、BREXIT騒動が長引き、リーダー不在の情けない側面を世界中に晒してきましたが、大英帝国という過去の気負いと、その伝統は、未だにしっかり守っている国ではあると思います。

ロンドンのGentlemen's Club

友人から夕食の招待を受け、The Travellers Clubのレストランで食事をする機会に恵まれました。ロンドンには、今でも、Gentlemen's Clubがかなり残っており、その一つが106 Pall Mall にあるThe Travellers Club。観光で立ち寄るNational Galleryから、歩いて行ける距離です。

新規メンバー登録は狭き門

The Travellers Clubは、数あるジェントルマンズ・クラブの中でも、特段、歴史と格調のあるクラブ。王室関係者、外交官、ビジネス関係者が主要メンバーに名を連ねています。

新規メンバー登録の条件は

a gentleman to be proposed and seconded by two existing Club members 

  • 二人の既存メンバーの推薦を受けた紳士。との条件があり、メンバーシップ獲得はかなりの難関だそうです。

クラブ内の雰囲気は・・

106 Pall Mall の扉を開くと、左手にあるクロークルームには、おそらく、ビルマのご出身ではと思われる小柄な男性が受け付けてくれました。

入り口付近の内装は、かなりOut of Date。

クロークに、コートや手荷物をお預けし、友人を呼んでいただきましたが、正直なところ、ここには、高級感は全くありません。

右手をかざしながら、友人A氏が笑顔で迎えてくれ、食事の前に、中を案内してくれました。A氏の格調高い英語を聞きながら、マホガニーの色調に包まれると、かつての大英帝国の格式に包まれた感じが致します。 

Libraryは格調高く、素敵な空間ですが、今でも女性立入禁止との事。女性は、クラブメンバーのゲストとして、クラブで食事をしたり、お茶をする事はできますが、男性が思索したり、Businessのお話をする場には、入れていただけないのですね。😵

英国ではリフトと呼ぶ、エスカレーター。こちらのリフトはかなりの年代物で、好奇心から乗ってみると、ギシギシと軋む音がして。もしかしたら、昔の回舞台の様に、地下で何人かの方が、人力で回しているのではないかしら??

歴代の主要メンバーやパトロンの肖像画や彫刻も数多く、一度、ゆっくりと拝見したいものです。

 

静かに時を過ごす

ここは、静かな場所に位置していて、Lower Ground Floorで、食前酒をいただけます。この場所から、建物の内庭を経由し、お庭ににつながっていますので、ゆっくりとお酒をいただきながら、外気に触れるのはとても気持ちがいいものです。

周りの方々も、静かに、会話を楽しんでいらして、携帯を使っている方などは一人もいらっしゃいません。写真など、撮れる雰囲気ではありませんので、言葉で表現させていただきます。 

上の階にあがり、クラブメンバー用のダイニングルームに移動いたしました。大きな窓の窓際の席を予約して下さったのですが、この大きな窓が少し開いていたため、吹き込む外気に身を竦めていると、その様子をみていた友人が、ウェイターを呼んで、この大きな窓を閉めてくれました。イギリス紳士は、相手の様子を伺いながら、細かな気遣いをしてくださる方が多い様に思います。

 

友人の解説によると、真ん中にある大きなテーブルは、一人旅の多いビジネス・トラベラー達が、食事をしながら、他のクラブメンバーと、様々な情報交換をするために設けられたテーブルだそうです。

ネットでいつでも、どこでも情報を入手できる現在とは違い、かつては、他国の状況、国際情勢などは、こういった形で、人から人へ、口づてで伝えられていたのでしょう。この日も、中央のテーブルでは、男性たちが会話を楽しんでいました。男性同士のネットワークが今も、昔も、貴重なインフォメーション・ソースということでしょう。

 

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The Travellers Clubホームページより拝借

www.thetravellersclub.org.uk

 

さて、肝心のお食事は?

こちらのメニューはかなりシンプルです。

EUに参加してから、ロンドン市内のレストランのクオリティーは、格段にレベルアップし、英国人の味覚も、かなり、良くなってきている事は事実ですが、The Travellers Clubの食事のレベルはちょっと、ガッカリでした。

例えば、クラブミートの前菜。キューリの薄切りをアクセントに使い、味気ないマヨネーズで和えた一品。不味くはないですが、家庭で簡単に作れる一品です。

格調高いThe Travellers Clubでの食事なので、期待していたのですが、お食事については、あまり、オススメできません。

だだ、このダイニングルームは品格があって美しい内装です。

 

まとめ

こちらの建物は、Georgian and Regency Architecture末期の建物で、イタリアのフローレンスにあるRaphael’s  Palazzo Pandolfini を模し、1826以降に着工されたらしいと、クラブ・メンバーであるイギリス紳士から教えていただきました。

30代、40代は男性に負けない!という意気込みで、お仕事をこなしていましたが、中高年に入ったためか、伝統あるThe Travellers Clubの雰囲気に触れると、やはり、男性の役割、女性の役割というものがあるのではないか。と今更ながら、内に感じ取っている自分を静観いたしました。